【整備】MINOLTA MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5 前期型 (Serial No.1139204)

今回は MINOLTA MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ      :除去済み(軽度のカビ痕あり)
  • くもり     :なし
  • キズ      :前玉に軽度の拭きキズあり
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記カビ痕、拭きキズについて実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への影響は見られませんでした。

レンズ修理_tele_rokkor_135mm_02
まずは状態チェックから。内部に結構な量のカビやゴミが見えます。
絞り羽根は正常に動作しています。
それでは早速作業に取りかかります。ゴム治具を使って化粧リングをはずし、前玉群ユニットを取り出します。
前玉群は3枚のレンズで構成されています。カニ目レンチと吸盤を使ってレンズを取り出します。
3枚目のレンズです。一面に細かいカビが付着しています。
レンズクリーナーとクロスで磨いて綺麗になりました。
押さえリングと前玉群ユニットを清掃後、3枚目のレンズを組み込みます。
続いて2枚目のレンズです。自分の指紋も付いていますが、こちらも点カビとゴミが付着しています。
レンズクリーナーとクロスで磨き、綺麗になりました。
押さえリングを清掃して2枚目のレンズを組み込みます。
続いて1枚目のレンズです。こちらはかなりしつこそうなカビが生えています。
レンズクリーナーとクロスで気合いを入れて磨きました。若干のカビ跡が残りましたが綺麗になりました。表面に拭きキズがあります。1枚目のレンズなのでいずれも写りへの影響はほぼ無いと思います。
1枚目のレンズを組み込み前玉群ユニット作業完了です。
鏡筒の内側を清掃し、前玉群ユニットを組み込みます。
化粧リングを清掃して鏡筒に組み込み、前玉側の作業は完了です。
後玉側の作業に移ります。後玉群ユニットは鏡筒の奥の方にねじ込み式で組み込まれているので、手持ちのクロスを使って回しながら引き抜きます。
星座のような規則正しいカビ群があります。
後玉群ユニットを真ん中から分解し、レンズを取り出します。レンズは1枚だけ組み込まれています。
レンズクリーナーとクロスで磨きます。細かいカビ跡が残りましたが、星座は姿を消して綺麗になりました。
後玉群ユニットのケースを清掃してレンズを組み上げ、鏡筒内に戻します。
最後に鏡筒とマウント部を磨いて完成です。

どのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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