撮影写真

【撮影】MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7 (Serial No. 2445538)

by hama_b1998 / 2件のコメント

整備を終えた MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7 を携えて、近所の撮影スポットで実写テストを行いました。

ボディは SONY α7 ＋ Urthマウントアダプター (ULMA-MD-E) の組み合わせ。 カメラのクリエイティブスタイルはスタンダード、ホワイトバランスはオート、レンズ補正（歪曲収差補正、 周辺光量補正、倍率色収差補正 ）はいずれもOffに設定しています。写真はすべてJPEG撮って出しです。

  • 1/2000秒 F1.7 ISO100
開放F1.7で撮影。柔らかな優しい描写です。
  • 1/400秒 F8 ISO100
無限遠での撮影。近景の草木、中景の水鳥、円形の建物いずれもシャープに解像しています。
  • 1/6400秒 F8 ISO100
  • 1/1250秒 F8 ISO100
  • 1/1250秒 F8 ISO100
太陽を画角に入れてゴースト・フレアを確認。オールドレンズとしてはフレア・ゴーストともよく抑えられている印象です 。
  • 1/640秒 F16 ISO100
  • 1/125秒 F16 ISO100
  • 1/500秒 F16 ISO100
さらに強い光をレンズに入れたところ、懸念していた後玉のカビ痕と思われる赤茶色の影が写り込みました。ただし常に出るのではなく、特定の角度からの光に反応して出てくるようです（この影が出る角度を探すのに結構苦労しました）。強い光がレンズに入るようなシチュエーションでは光に対する角度に注意が必要です。
  • 1/125秒 F3.5 ISO200
日陰の階段で撮影。渋みのある枯れ葉が落ち着いたトーンで表現されています。背景のボケも滑らかで自然な描写になっています。
  • 1/3200秒 F1.7 ISO100
  • 1/1250秒 F4 ISO100
  • 1/500秒 F8 ISO100
無限遠もしっかり出ています。F1.7からしっかり解像しています。この解像力はちょっと感動します。絞るとさらにシャープになります。
  • 1/1000秒 F1.7 ISO100
  • 1/400秒 F4 ISO100
  • 1/100秒 F8 1SO125
F1.7では芯は解像しつつも柔らかなベールをかけたようなふわっとした表現になります。背景のボケもロッコールらしい絵画のようなボケが味わえます。
  • 1/800秒 F1.7 ISO100
半逆光での1枚。ややハイキー気味の露出にしてかすかなフレアとともに爽やかなイメージどおりの画が撮れました。
  • 1/1000秒 F1.7 ISO100
  • 1/200秒 F4 ISO100
  • 1/125秒 F8 ISO250
玉ぼけを意識した撮影。F1.7のとろけるようなボケ感、たまりません。
  • 1/640秒 F8 ISO250
背景のイトスギの立体的な葉の群れが繊細に描写されています。

－－－

今回の実写テストで光学系の懸念点（後玉の大き目のカビ痕、一部コーティングの剥がれ）についてレンズに強い光が入った時にカビ痕の写り込みが確認できましたが、それ以外のシチュエーションについては撮影への影響は感じられませんでした。
このレンズと半日付き合って、このレンズの持つ高い解像力に感銘を受けました。また解放付近ではオールドレンズらしいふわっとした柔らかな描写と絵画的な味のあるボケを楽しむことができました。オールドレンズらしさとシャープな解像間を兼ね備えた味のある標準レンズとしてひとつお手元に置かれては如何でしょうか。

2件のコメント

  1. ピンバック: 【整備】MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7 (Serial No. 2445538) - オールドレンズ・ヴィレッジ
  2. ピンバック: 【整備】MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 (Serial No. 2586275) - オールドレンズ・ヴィレッジ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です