レンズ整備

【整備】smc PENTAX-M 50mm F2 (Serial No. 5512955)

by hama_b1998 / 1件のコメント

今回は smc PENTAX-M 50mm F2 を整備しました。

■外観

経年による使用感（スレ、汚れ等）が少なく、大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、かなり綺麗な外観という印象です。

■機構

  • フォーカス調整機構：問題なし
  • 絞り羽根調整機構　：問題なし
  • レンズフィルタ装着：問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構　　　　　：未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ：除去済み
  • くもり　　　　　：なし
  • キズ　　　　　　：なし
  • バルサム切れ　　：なし
  • コーティング劣化：なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根の動作も問題ありません。
光学系は内部に汚れや若干のカビ、ゴミがありますが、さほど悪い状態ではなさそうです。
まずは前玉群を整備します。ゴム治具を使って前玉群のレンズを取り出します。レンズは3枚構成です。
１枚目のレンズです。若干の点カビと汚れのみで綺麗な状態です。レンズクリーナーとクロスで磨いてカビと汚れを除去しました。
2枚目のレンズもかなり綺麗な状態でした。念のためレンズクリーナーとクロスで磨いて汚れを落としました。
3枚目のレンズも整備不要レベルの良い状態でしたが、念のためレンズクリーナーとクロスで磨いて細かなチリを落としておきました。
前玉群レンズユニットを清掃し、組み上げます。綺麗な状態になりました。
鏡筒内部を清掃し、レンズユニットを組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉群の整備に移ります。ゴム治具を使って後玉群レンズユニットを取り出し、2枚のレンズを取り出します。
マウント側のレンズもかなりきれいな状態です。レンズクリーナーとクロスで磨いてチリと汚れを除去しておきました。
絞り羽根側のレンズも綺麗な状態です。 こちらも念のためレンズクリーナーとクロスで磨いてチリと汚れを除去しておきました 。
後玉群レンズユニットを組み上げます。綺麗になりました。
鏡筒内部を清掃してレンズユニットを組み込み、後玉側の整備も終了です。
最後にレンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズを入手した時点からレンズの状態が良かったので、納得のいく形に整備することができました。このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです！

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