今回は KONISHIROKU HEXANON 52mm F1.8 を整備しました。
■外観
経年による使用感(スレ、汚れ等)はありますが、大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、比較的綺麗な外観という印象です。
■機構
- フォーカス調整機構:問題なし
- 絞り羽根調整機構 :問題なし(油染みあり)
- レンズフィルタ装着:問題なし
※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。 - 自動絞り機構 :未確認
※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。
■光学系
- カビ・ちり・汚れ:除去済み
- くもり :なし
- キズ :なし
- バルサム切れ :なし
- コーティング劣化:なし
※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※本レンズの撮影検証用機材が手元に無いため実写テストは残念ながら実施できませんでした。
まずはフォーカス調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。
まずは前玉群を整備します。ゴム治具を使って前玉群のレンズを取り出します。レンズは3枚構成です。 。
1枚目のレンズです。若干の汚れがありましたのでレンズクリーナーとクロスで磨いて除去しました。
2枚目のレンズも汚れがありました。レンズクリーナーとクロスで磨いて汚れを落としました。
3枚目のレンズは良い状態でしたが、念のためレンズクリーナーとクロスで磨いて汚れやチリを落としておきました。
絞り羽根に油染みがありましたので、レンズクリーナーと綿棒を使って汚れを落としました(一見あまり状態が変わっていないように見えますが、結構な量の油を落としました)。
絞り羽根の動作はスムーズです。
後玉側のレンズは状態が良かったためレンズの分解清掃は見送り、マウント側、絞り羽根側のレンズ面をレンズクリーナーとクロスで清掃し、綺麗な状態になりました。
鏡筒内部を清掃し、前玉群レンズユニットを組み込みます。
最後にレンズ外側を清掃し、整備終了です。
このレンズを入手した時点からレンズの状態が比較的良かったので、納得のいく形に整備することができました。