【整備】SMC PENTAX-M 28mm F3.5 (Serial No. 6461986)

今回は SMC PENTAX-M 28mm F3.5 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み(軽微なカビ痕あり)
  • くもり     :なし
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :前玉群2枚目のレンズ周辺部にバルサム切れあり
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根もスムーズに動作しています。
レンズの状態を確認。細かいカビや汚れがありますが、それほど悪い状態では無さそうです。
まずは前玉群を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って前玉群ユニットを取り出し、1枚目のレンズを取り出します。
1枚目のレンズです。細かい点カビと汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで磨いて綺麗になりました。幸先良いスタートです。
前玉群ユニット内の残りのレンズにもカビと汚れがあります。分解前に試しに2枚目レンズの表面と3枚目レンズの裏面だけをレンズクリーナーとクロスで磨いた、若干のカビ痕以外は見事に綺麗になりました 。分解せずに済んだので前玉群ユニットケースに余分な負荷をかけずに済みました。
2枚目レンズの周辺部にバルサム切れの兆候と思われる個所がありました。実写テストで撮影への影響を確認します。
前玉群ユニットケースに1枚目のレンズを組み込みます。
続いて後玉群を整備します。結構な量のカビがあります。
カビの付着の様子からカビは後玉群の絞り羽根側レンズの表面と判断し、レンズの分解清掃は見送りマウント側、絞り羽根側のレンズ面をレンズクリーナーとクロスで清掃しました。一部カビ痕が残りましたが、綺麗な状態になりました。
最後に鏡筒内部を清掃し、前玉群レンズユニットを組み込んで整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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