レンズ整備

【整備】MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 (Serial No. 2169060)

by hama_b1998 / 1件のコメント

今回は MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 を整備しました。

■外観

経年による使用感（スレ、汚れ等）は相応にありますが大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、比較的綺麗な外観という印象です。

■機構

  • フォーカス調整機構：問題なし
  • 絞り羽根調整機構　：問題なし
  • レンズフィルタ装着：問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構　　　　　：未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ：除去済み（軽微なカビ痕あり）
  • くもり　　　　　：なし
  • キズ　　　　　　：なし
  • バルサム切れ　　：なし
  • コーティング劣化：なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根の動作も問題ありません。
光学系は内部に汚れや若干のカビ、ゴミがありますが、さほど悪い状態ではなさそうです。
まずは前玉群を整備します。ゴム治具を使って前玉群のレンズを取り出します。レンズは3枚構成です。
１枚目のレンズです。若干の点カビと汚れがあります。レンズクリーナーとクロスで磨き、肉眼では見えない程度の軽度のカビ痕が残りましたが、カビと汚れを除去しました。
2枚目のレンズはかなり綺麗な状態だったので、クロスで磨いて汚れを除去しました 。
3枚目のレンズも綺麗な状態でしたが、若干の点カビが見受けられたので念のためレンズクリーナーとクロスで磨いてカビと汚れを除去しました。
前玉群レンズユニットを清掃し、組み上げます。
鏡筒内部を清掃し、レンズユニットを組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉群の整備に移ります。ゴム治具とカニ目レンチを使って後玉群レンズユニットを取り出し、2枚のレンズを取り出します。
マウント側のレンズに大き目のカビがあります。 レンズクリーナーとクロスで磨き、一部カビ痕が残りましたが綺麗になりました 。
絞り羽根側のレンズはそれほど悪い状態ではありませんが、細かい点カビと汚れがあります。レンズクリーナーとクロスで磨いてわずかなカビ痕を除いて綺麗になりました。
ユニットケースを清掃して後玉群レンズユニットを組み上げます。
鏡筒内部を清掃してレンズユニットを組み込み、後玉側の整備も終了です。
最後にレンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです！

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  1. ピンバック: 【撮影】MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 (Serial No. 2169060) - オールドレンズ・ヴィレッジ

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