【整備】PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR 200mm F4 (Serial No.4021829)

今回は PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR 200mm F4 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :整備済み(絞り羽根の粘りを取り除き、絞り羽根の動作を回復しました)
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ    :なし
  • くもり   :なし
  • 拭きキズ  :なし
  • バルサム切れ:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカス調整ダイヤルは重さも適度でスムーズに回ります。絞り羽根は絞った状態からの戻りに粘りがあり、整備が必要です。 フィルタ装着は問題ありません。
レンズの状態を確認します。レンズ内はカビや汚れがほぼ無く、非常にクリアで整備が不要な状態です。レンズの分解清掃は鏡筒やレンズユニットに負荷をかける行為なので整備を行う必要が無いのは望ましいことです。今回はレンズの整備は行わず、絞り羽根の整備のみを行うことにしました。
絞り羽根にアクセスするため前玉側のレンズを取り外します。前玉群はねじ込み式になっているので回すだけではずれます。らせん状部が固着していたので鏡筒との隙間にアセトンを流し込むことで外すことが出来ました。
絞り羽根にクリーナー剤を塗布し、絞りを動かすことで絞り羽根に付着した油分を浮き出させてクリーナー液を染み込ませた綿棒で拭き取ります。この作業を絞り羽根の動作が正常になるまで繰り返します。
絞り羽根の動作が復活しました。
後玉に付着したクリーナー剤をレンズクリーナーとクロスで拭き取って絞り羽根の整備は終了です。
念のため後玉側のレンズの状態を確認します。非常にクリアな状態です。
こちらは取り外した前玉側のレンズの状態です。こちらも非常にクリアです(レンズ内の赤い影は照明の映り込みです)。
鏡筒の内部を清掃し、前玉群レンズユニットを組み込みます。
最後に鏡筒の外側を磨いて整備終了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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