【整備】PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8 (Serial No. 7687566)

今回は SMC TAKUMAR 55mm F1.8 を整備しました。

■外観

1か所、レンズの縁にごくわずかなあたりと思われる個所がありましたが縁の変形は無く、フィルタ装着にも支障はありませんでした(塗装の剥げかもしれません)。

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み
  • くもり     :なし
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根の動作も問題ありません。
光学系は内部に汚れや若干のカビ、ゴミがありますが、さほど悪い状態ではなさそうです。
続いて前玉群を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って前玉群のレンズを取り出します。
1枚目のレンズです。結構カビが広がっています。レンズクリーナーとクロスで磨いたところ、カビは綺麗に取れました。良かったです。
絞り羽根側のレンズ群はかなり綺麗な状態なのでレンズ群ユニットのケースを清掃し、レンズはクロスで拭き上げました。
前玉群レンズユニットを組み上げ、鏡筒内を清掃した後でレンズユニットを組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉群の整備に移ります。汚れやゴミが見えますので清掃していきます。
ゴム治具を使って後玉群レンズユニットを取り出し、2枚のレンズを取り出します。
マウント側のレンズが結構汚れています。表側、裏側を丹念に磨いたところ、とても綺麗になりました。
絞り羽根側のレンズはわずかにゴミが付着している以外は綺麗だったので、レンズクリーナーを使った清掃によるレンズ周辺のコバ落ちリスクを考慮し、クロスによる拭き上げとレンズ周囲の清掃にとどめました。
後玉群レンズユニットを組み上げ、鏡筒内部を清掃してレンズユニットを組み込ます。
最後にレンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズを入手した時点からレンズの状態が良かったので、納得のいく形に整備することができました。このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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