【整備】OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8 (Serial No. 1946223)

今回は OLYMPUS ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし(※動作不良整備済み
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み(軽微なカビ痕あり)
  • くもり     :前玉周辺部に薄いくもりあり
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :前玉周辺部にバルサム切れあり
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずは前玉群を整備します。ゴム治具で化粧リングを外したのち、前玉群ユニットを固定している3本のビスをはずして前玉群ユニットを取り出します。
前玉群に細かい点カビと汚れが付着しています。1枚目レンズの表面と2枚目レンズの裏面をレンズクリーナーとクロスで磨いたところ、軽微なカビ痕を除いてカビと汚れは綺麗になりました。分解せずに済んだので前玉群ユニットケースに余分な負荷をかけずに済みました。
1枚目レンズの周辺部に薄いくもりがあります。写真左では背後から光を当てているためかなり濃く写っていますが、肉眼ではレンズ正面からではわからないレベルのくもりです。
1枚目のレンズ周辺部にわずかにバルサム切れの兆候が見受けられました。薄くもりおよびバルサム切れについて実写テストで撮影への影響を確認します。
鏡筒内部を清掃し、前玉群ユニットを組み込んで前玉側の整備は終了です 。
続いて後玉側を整備します。ゴム治具を使って前玉群ユニットを取り出し、分解します。2枚レンズ構成です。
マウント側のレンズです。一面にカビが付着しています。レンズクリーナーとクロスで磨いてかなり綺麗になりましたが、カビ痕が残りました。実写テストで撮影への影響を確認します。
絞り羽根側のレンズは若干の点カビがありますが、かなり綺麗な状態です。レンズクリーナーとクロスで清掃し、綺麗な状態になりました。
最後に後玉群レンズユニットを清掃後、鏡筒に組み込んで整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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