レンズ整備

【整備】OLYMPUS ZUIKO AUTO-T 200mm F4 (Serial No. 266388)

by hama_b1998 / 1件のコメント

今回はOLYMPUS ZUIKO AUTO-T 200mm F4 を整備しました。

■外観

フード部分に大き目のキズが2か所あります。
上記以外は経年による経年による使用感（スレ、汚れ等）は相応にありますが、大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、比較的綺麗な外観という印象です。

■機構

  • フォーカス調整機構：問題なし
  • 絞り羽根調整機構　：問題なし
  • レンズフィルタ装着：問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構　　　　　：未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ：除去済み
  • くもり　　　　　：なし
  • キズ　　　　　　：前玉に小キズあり
  • バルサム切れ　　：前玉2枚目の周辺部に軽度のバルサム切れあり
  • コーティング劣化：なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。
フォーカスリングはトルク感も適度でスムーズに動きます。絞り羽根の動作も問題ありません。
レンズの状態を確認。細かいカビや汚れがありますが、状態は良さそうです。
まずは前玉群を整備します。カニ目レンチを使って1枚目のレンズを取り出します。
1枚目のレンズです。細かい点カビと汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで磨いて綺麗になりました。
2枚目のレンズはカビや汚れもなく綺麗な状態でしたので 分解清掃による鏡筒や前玉群レンズユニットへの余分な負荷がかかることを避けるためクロスでレンズ表面を磨くに止めました。
レンズ周辺部の一部にバルサム切れと思われる個所がありました。 撮影への影響は限定的かと思いますが、念のため実写テストで確認します。
後玉側のレンズも状態が良かったので 鏡筒や後玉群レンズユニットへの負荷を考慮して 分解清掃は見送り、汚れが付きやすいマウント側レンズの表面をレンズクリーナーとクロスで磨きました。取り切れない微小なチリ以外はカビもなく綺麗な状態です。
鏡筒内部を清掃し、1枚目のれんずを組み込みます。
最後にレンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです！

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