【整備】MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 (Serial No. 2437588)

今回は MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構   :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み(前玉3枚目のカビ痕、後玉2枚目のカビ痕・くもりあり)
  • くもり     :後玉2枚目にくもりあり
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根もスムーズに動作しています。
レンズの状態を確認。多くのカビや汚れが見受けられます。
まずは前玉群を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って前玉群ユニットを取り出し、分解します。レンズ構成は3枚です。
1枚目のレンズです。細かいカビと汚れがあります。表面をレンズクリーナーで磨き、裏面はコ^-ティングへの影響を考慮し水洗いした後、クロスで拭き上げました。わずかなカビ痕が残りましたが想定以上に綺麗になりました 。
2枚目のレンズです。こちらもカビと汚れが付着しています。レンズの表面をレンズクリーナーで磨いた後に両面をクロスで拭き上げ、綺麗になりました。
3枚目のレンズは1・2枚目以上にカビ・汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで念入りに磨き、かなり綺麗になりましたがレンズの周辺部にカビ痕が残ってしまいました。カビ痕の撮影への影響は実写テストで確認します。
前玉群レンズユニットを清掃し、組み上げます。
鏡筒内部を清掃し、前玉群ユニットを組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉群を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って後玉群ユニットを取り出し分解します。レンズは2枚構成です。
マウント側のレンズです。多くのカビと汚れが付着しています。 レンズ両面をレンズクリーナーで磨いてクロスで拭き上げましたが、カビ痕とくもりが残りました。撮影への影響は実写テストで確認します。
絞り羽根側のレンズです 。広範囲にわたってカビと汚れが付着しています。心配しましたがレンズ両面をレンズクリーナーとクロスで念入りに清掃し、わずかなカビ痕を覗いて綺麗な状態になりました。
後玉群レンズユニットと鏡筒内部を清掃し、後玉を組み込んで後玉側の整備は終了です。
最後にレンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です