今回は CANON SUPER-CANOMATIC R 50mm F1.8 を整備しました。
■外観
■機構
- フォーカス調整機構:問題なし
- 絞り羽根調整機構 :問題なし (絞り羽根に油染みあり、簡易除去作業実施)
- レンズフィルタ装着:問題なし
※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。 - 自動絞り機構 :未確認
※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。
■光学系
- カビ・ちり・汚れ:除去済み(軽微なカビ痕あり)
- くもり :なし
- キズ :なし
- バルサム切れ :なし
- コーティング劣化:なし
※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。
フォーカスリングはスムーズに動きますが人によってはやや重めに感じる方がいらっしゃるかもしれません。使い心地については実写テストで確認します。
絞り羽根調整ダイヤルはカメラ側からの自動絞り機構対応用のプリセット絞りダイヤルとマニュアルフォーカス用ダイヤルの2つのダイヤルを備えています。
マニュアルフォーカス用ダイヤルはクリックが無いタイプで開放から最大絞りまでスムーズに回転します。絞り羽根の動作も問題ありません。
プリセット絞りダイヤルはクリック感があり、F2.8~F2のところで急に重くなりますが(理由は後述します)、それ以外は適度なクリック感で回ります。
自動絞りシステムは(1)あらかじめ撮影時の絞り値をプリセットダイヤルで設定しておき、(2)フィルム巻き上げと連動したレバーによりレンズ内のバネをチャージし、(3)シャッターと連動したレバーによりバネのチャージを開放して絞り羽根を動かす、という仕組みになっています。F16、F5.6、F1.8で各々動作を確認しましたが正常に動作しています。
このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!
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