【整備】CANON LENS FL 35mm F2.5 (Serial No. 59392)

今回は CANON LENS FL 35mm F2.5 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
    ※絞り羽根の動きが不安定であったため清掃しました。現在はスムーズに動作しています。
  • レンズフィルタ装着:問題なし
  • 自動絞り機構   :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み
  • くもり     :なし
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きますが、絞り羽根がオート/マニュアル切り替えリング操作で完全な開放状態に戻らず、自動絞りレバー操作にも反応しません。絞り羽根の整備が必要です。フィルタ装着は問題ありません。
レンズの状態をチェック。若干の汚れが見えますが、状態は良さそうです。
試しに前玉の後玉の表側をレンズクリーナーとクロスで清掃してみましたが、やはり内側のレンズに若干の汚れがあるようですので、分解清掃することにしました。
レンズ整備に先立ち絞り羽根の整備を行います。絞り羽根にアクセスするため前玉群ユニットを取り出します。
絞り羽根に油染みがあります。クリーナー剤を絞り羽根に吹き付け動作を復活させた後、浮き出てきた油分をレンズクリーナーを染み込ませた綿棒で拭き取ります。これを複数回繰り返して、絞り羽根の動作を復活させることができました。
絞り羽根の裏面も清掃するため前玉分レンズユニットを一旦戻し、後玉群レンズユニットを取り外します。前玉側と同様に綿棒を使って油分を取り除きます。
絞り羽根の整備完了です。
続いてレンズを整備します。後玉群レンズに若干の汚れが付着していますので絞り羽根側/マウント側のレンズ面をレンズクリーナーとクロスで磨いたところ、綺麗になりました。
鏡筒内部と後玉群レンズユニットを清掃して組み込み、後玉側の整備は終了です。
前玉群のレンズはカビや汚れの付着が無く、綺麗な状態です。分解清掃すると前玉群レンズユニットに余分な負荷をかけてしまうため、今回は分解清掃は見送りました。
鏡筒内部と前玉群レンズユニットを清掃して組み込み、前玉側の整備は終了です。
最後にレンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

2件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です