【整備】Nikon LENS SERIES E 35mm F2.5 (Serial No.1933868)

今回は Nikon LENS SERIES E 35mm F2.5 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ      :除去済み(後玉にやや多めのカビ痕あり)
  • くもり     :前玉に薄くもりあり
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:後玉に軽度のコーティングはがれあり

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずは前玉群から整備します。ゴム治具を使って化粧リングやレンズ押さえリングをはずし、2枚のレンズを取り出します。
絞り羽根側の2枚目のレンズから磨きます。一面に薄カビが覆っていましたが、綺麗になりました。
1枚目のレンズです。一面にくもりがあります。念入りに磨き、くもりは若干薄くなりましたが完全に除去することはできませんでした。撮影への影響は実写テストで確認します。
鏡筒内を清掃し、レンズを組み込んで前玉群の整備は終了です。
後玉群の整備は作業場所を変えて実施しました。レンズを押さえているリングが固着していたのでマウント部のネジをはずしてケースの蓋を開けて内部にアクセスし、3枚のレンズを取り出しました。
絞り羽根側にある3枚目のレンズから清掃します。若干カビがありましたのでクリーニング液とクロスで磨き、綺麗になりました。
2枚目のレンズは綺麗な状態だったのでクロスで拭いて終了です。
1枚目のレンズは一面にカビがありましたのでクリーニング液とクロスで磨きました。念入りに磨きましたがカビがしつこく一部痕が残ってしまいました。またカビの影響と思われるコーティングの一部に剥がれが見受けられました。写りへの影響は実写テストで確認します。

前玉のくもりがどの程度写りに影響するのかが少し心配ですが、このコンパクトなレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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