撮影写真

【撮影】MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.7 (Serial No. 2345083)

by hama_b1998 / 1件のコメント

整備を終えた MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.7 を携えて、近所の撮影スポットで実写テストを行いました。

ボディは SONY α7 ＋ Urthマウントアダプター (ULMA-MD-E) の組み合わせ。 カメラのクリエイティブスタイルはスタンダード、ホワイトバランスはオート、レンズ補正（歪曲収差補正、 周辺光量補正、倍率色収差補正 ）はいずれもOffに設定しています。写真はすべてJPEG撮って出しです。

  • 1/320秒 F8 ISO100
順光での一枚。青空、木々の葉や階段の石畳が明るくも落ち着いたトーンで表現されています。
  • 1/320秒 F8 ISO100
こちらも順光での一枚。穏やかな秋の日差しを受けた銀杏の葉のきらめきが鮮やかな色彩で表現されています。
  • 1/2500秒 F4 ISO100
逆光での一枚。全体がフレアに覆われつつも彩度やコントラストの低下は最小限で、青空や紅白に塗り分けられた鉄塔、前ボケの花がオールドレンズらしい優しいトーンで表現されています。ロッコールらしい鉄塔のシャープな描写も特筆ものです。
  • 1/320秒 F8 ISO100
こちらも逆光での撮影。フレアによる光が回ってオールドレンズらしい印象的な一枚が撮れました。このような表現を活かした撮影もオールドレンズの楽しみのひとつです。
  • 1/3200秒 F1.7 ISO125
  • 1/800秒 F4 ISO100
  • 1/200秒 F8 ISO100
ボケ味を確認。開放ではロッコールらしい濃厚なボケを味わうことが出来ます。
※風の中での撮影であったため手前の枝葉のピント合わせが難しく、ピンボケになっています。レンズの特性によるものではありませんのでご了承ください。
  • 1/500秒 F8 ISO100
  • 1/800秒 F4 ISO100
太陽を画角に入れてゴースト・フレアを確認。オールドレンズとしてはフレア・ゴーストとも比較的抑えられている印象です 。
  • 1/8000秒 F1.7 ISO100
  • 1/2500秒 F4 ISO100
  • 1/640秒 F8 ISO100
半逆光での撮影のためフレアでややコントラストが低下していますが、無限遠もしっかり出ています。開放ではしっかり解像しつつもオールドレンズらしいふわっとした表現になります。F4ではロッコールらしいすっきりした解像を見せてくれます。
  • 1/1000秒 F4 ISO100
最短撮影距離からの撮影。濃厚な色彩と油絵のようなボケが印象的です。
  • 1/800秒 F4 ISO100
斜光での一枚。草花や標識越しに見上げた秋空を写し撮ってみました。写真の左上部分に若干のフレアが感じられます。オールドレンズらしいノスタルジックな色彩が印象的です。

－－－

今回の実写テストで光学系の懸念点（前玉の軽微なカビ痕、後玉のカビ痕・薄くもり）について、特に後玉の薄くもりの影響を懸念し逆光の写真を多めに撮影しましたが、極端なフレアの発生等の目立った影響は感じられず、普段使いのレンズとして問題の無いコンディションであるとの印象を受けました。作例を見て頂きました皆様の印象は如何でしょうか。

このレンズと半日付き合って、ロッコールらしいシャープな解像感と絵画的で濃厚なボケが味わえるレンズという印象を受けました。色乗りも良くボケ味と解像力を活かしてさまざまなシーンを印象的に切り取れる一本だと思います。オールドレンズらしいノスタルジックなボケ感とシャープな解像感を兼ね備えた味のある標準レンズとしてひとつお手元に置かれては如何でしょうか。

1件のコメント

  1. ピンバック: 【整備】MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.7 (Serial No. 2345083) - オールドレンズ・ヴィレッジ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です