撮影写真

【撮影】CANON LENS FL 50mm F1.8 Ⅰ型 (Serial No. 71635)

by hama_b1998 / 1件のコメント

整備を終えた CANON LENS FL 50mm F1.8 Ⅱ型 を携えて、近所の撮影スポットで実写テストを行いました。

※このレンズをデジタルカメラで使用する際のマウントアダプタ装着、絞り設定方法について以下に解説しています。事前にご参照ください。

ボディは SONY α7 ＋ GUTTYマウントアダプター (‎FD-E) の組み合わせ。 カメラのクリエイティブスタイルはスタンダード、ホワイトバランスはオート、レンズ補正（歪曲収差補正、 周辺光量補正、倍率色収差補正 ）はいずれもOffに設定しています。写真はすべてJPEG撮って出しです。

  • 1/500秒 F8 ISO100
順光での一枚。青空や木の葉、階段が明るくも落ち着いたトーンで表現されています。
  • 1/800秒 F8 ISO100
サイド光での一枚。色づいた木の葉の鮮やかな色彩と穏やかな秋の日差しが作り出す陰影が自然な描写で表現されています。
  • 1/800秒 F2.8 ISO100
半逆光での一枚。ほのかなフレアの中、光を透過した紅葉が色鮮やかに浮かび上がっています。
  • 1/2500秒 F1.8 ISO100
  • 1/800秒 F4 ISO100
  • 1/200秒 F8 ISO100
ボケ味を確認。オールドレンズらしい濃厚なボケが味わえます。
  • 1/2500秒 F8 ISO100
  • 1/1600秒 F16 ISO100
  • 1/320秒 F11 ISO100
太陽を画角に入れてゴースト・フレアを確認。オールドレンズとしてはゴースト・フレアともに比較的抑えられている印象です。
  • 1/5000秒 F1.8 ISO100
  • 1/2000秒 F4 ISO100
  • 1/500秒 F8 ISO100
無限遠もしっかり出ています。開放ではオールドレンズらしいやや甘めの表現になります。F4まで絞るとシャープになり、F8でさらにシャープな表現になります。開放では若干周辺減光が出ていますがF4ではほぼ気にならないレベルになります。
  • 1/1600秒 F4 ISO100
  • 1/1600秒 F4 ISO100
最短撮影距離からの撮影。濃厚な色彩とともに絵画的な背景のボケが印象的です。
  • 1/4000秒 F1.8 ISO100
オールドレンズらしいノスタルジックな色彩が印象的な一枚。背景の淡い雲の絵画のような表現も魅力的です。
解像力の高さを感じさせる一枚。金網越しに見る鉄塔がシャープに解像されています。
  • 1/1250秒 F1.8 ISO100
  • 1/800秒 F2.8 ISO100
  • 1/1600秒 F1.8 ISO100
このレンズはオールドレンズならではのグルグルボケを活かした写真が撮りやすいレンズとして有名です。グルグルボケで有名な Carl Zeiss の Biotar に倣って「和製Biotar」と呼ばれています。このような表現を活かした撮影もオールドレンズの楽しみ方のひとつです。

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今回の実写テストでは光学系の懸念点（後玉の軽微なカビ痕）について撮影への影響は感じられませんでした。作例をご覧頂きました皆様の印象は如何でしょうか。

このレンズと半日付き合って、オールドレンズらしいノスタルジックな色彩やグルグルボケに代表される濃厚なボケの表現力とともに現代レンズにも匹敵する高い解像力を併せ持ったレンズという印象を受けました。高い解像力とボケと色彩の豊かな表現力を活かして様々なシーンを印象的に切り取ることができるレンズだと思います。CANON LENS FL 50mm F1.8 にはⅠ型（前期型）とⅡ型（後期型）がありますが、このⅠ型の方がオールドレンズとしての味わいがより深く感じられました。キャノンのレンズとしてはサイズもコンパクトでプレーンなデザインも魅力のひとつです。お散歩スナップのお供に味のある標準オールドレンズをお探しの方はお手元に置かれては如何でしょうか。

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