【整備】RICOH XR RIKENON 135mm F2.8 (Serial No. 117432)

今回は RICOH XR RIKENON 135mm F2.8 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ      :除去済み(軽度のカビ痕あり)
  • くもり     :バルサム切れによる軽度のくもりあり
  • キズ      :前玉に軽度の拭きキズあり
  • バルサム切れ  :あり(軽度)
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記症状について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への影響は見られませんでした。

レンズ構成は4枚です。まずは絞り羽根の前側にある3枚のレンズを整備します。
1枚目のレンズを磨きました。カビや汚れは綺麗になりましたが細かな点カビ後が残りました。レンズ表面には細かな拭き傷があります。1枚目のレンズですのでいずれも撮影への影響は軽微かと思います。
レンズの下半分にバルサム切れによる曇りがありますが、曇りの強い外周部分はレンズを組み上げた際に化粧リングに隠れます。撮影への影響は実写でご確認ください。
続いて2枚目のレンズを磨きました。こちらは1枚目に比べて非常に綺麗です。
3枚目のレンズはレンズユニットに組み込まれた厚みのあるレンズです。コバ落ちしていたので水分を蒸発させた墨汁で塗りなおしました。
3枚目のレンズも磨いて綺麗になりました。
絞り羽根後方のレンズは1枚ですので鏡筒に組み込んだ状態のまま清掃しました。わずかな点カビ後が残りましたが、綺麗になりましたが、。レンズ下部の縁の部分にほんのわずかにバルサム切れの兆候が見られます。撮影への影響は次の実写でご確認ください。
磨いたレンズを再度組み上げて、最後に外装を磨いて完成です。

どのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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