レンズ整備

【整備】PENTAX Macro-Takumar 50mm F4 (Serial No. 3249998)

2021年9月12日 by hama_b1998 / 0件のコメント

今回は PENTAX Macro-Takumar 50mm F4 を整備しました。

■外観

経年による使用感（スレ、汚れ等）は相応にあるものの、大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、比較的綺麗な外観という印象です。

経年による使用感（スレ、汚れ等）は相応にあるものの、大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、比較的綺麗な外観という印象です。

■機構

フォーカス調整機構：問題なし（一瞬やや重めに感じる個所あり）
絞り羽根調整機構　：問題なし
レンズフィルタ装着：問題なし
※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
自動絞り機構　　　　　：未確認
※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

カビ・ちり・汚れ：除去済み（軽微なカビ痕あり）
くもり　　　　　：なし
キズ　　　　　　：なし
バルサム切れ　　：なし
コーティング劣化：なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングは一瞬やや重めに感じる個所がありますが、それ以外はトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根もスムーズに動作しています。

整備し易いように化粧リングと前玉のカバーをはずしておきます。

まずは後玉群を整備します。後玉群ユニットは指で回して簡単に取り外せます。写真では見にくいですがレンズの右下側にカビがあります。

カニ目レンチを使って後玉群ユニットからレンズを取り出します。レンズは1枚です。

レンズクリーナーとクロスでレンズを磨き、カビを除去しました。

後玉群ユニットケースを清掃し、レンズを組み込みます。

続いて前玉群を整備します。かなり綺麗な状態ですが、若干のカビがあります。

前玉側はレンズの状態が比較的良かったためレンズの分解清掃は見送り、マウント側、絞り羽根側のレンズ面をレンズクリーナーとクロスで清掃しました。軽微なカビ痕が残りましたが、綺麗な状態になりました。

鏡筒内部を清掃し、前玉カバーと化粧リングを組み込みます。

最後に後玉群ユニットの組み込みと鏡筒外側を清掃して整備完了です。

1/125秒 F4 ISO8000

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです！

【撮影】PENTAX Macro-Takumar 50mm F4 (Serial No. 3249998)

hama_b1998

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