【整備】MINOLTA MD MACRO ROKKOR 50mm F3.5 (Serial No. 2223368)

今回は MINOLTA MD MACRO ROKKOR 50mm F3.5 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構   :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み
  • くもり     :前玉1枚目に軽度のくもりあり
  • キズ      :前玉1枚目に軽度のキズあり
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テスト結果は文末をご確認ください。

まずはレンズの状態を確認します。レンズに線キズとカビ、細かい汚れの付着が確認できます。
前玉側から整備します。フォーカス調整ダイヤルを最短撮影距離に設定し、フィルタ枠を固定してる3本のネジをはずしてフィルタ枠を取り外した後、カニ目レンチを使って前玉群レンズユニットを取り出します。
前玉群レンズユニットをカニ目レンチで分解します。レンズは2枚構成です。
1枚目のレンズです。びっしりと細かい汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで清掃し、多くの汚れを取り除きましたが軽度のくもりが残りました。また線上のキズが見受けられました。くもりとキズの撮影への影響は実写テストで確認します。
2枚目のレンズです。大きなカビの塊が確認できます。レンズクリーナーとクロスでで丹念に磨き、小さなカビ痕を除いて綺麗にすることができました。
前玉群レンズユニットを清掃してレンズを組み込み、鏡筒に組み込みます。
鏡筒内部とフィルタ枠を清掃し、鏡筒に組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉側の整備を行います。カニ目レンチを使って後玉群レンズユニットを取り出します。細かい汚れが確認できます。
後玉群のレンズは2枚構成ですが、試しに絞り羽根側レンズの表面とマウント側レンズの裏面をレンズクリーナーとクロスで清掃してみましたが、やはり2枚のレンズの内側に汚れが残っているため分解清掃することにします。
カニ目レンチを使って後玉群レンズユニットを分解します。
絞り羽根側のレンズです。細かい汚れが付着しています。中性洗剤で洗浄後にクロスで磨き、綺麗な状態にすることができました。
マウント側のレンズです。汚れの量が少量でしたのでクロスで清掃し、綺麗な状態にすることができました。
後玉群レンズユニットにレンズを組み込み、鏡筒に組み込んで後玉側の整備は終了です。
最後に鏡筒内部を清掃し、前玉群レンズユニットを組み込んで整備完了です。
最後に機構面のチェックを行います。フォーカス調整ダイヤルはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根もスムーズに動作しています。フィルタ装着も問題ありません

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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