【整備】MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7 (Serial No. 2445538)

今回は MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ      :除去済み(後玉に大きめのカビ痕あり)
  • くもり     :なし
  • キズ      :あり(前玉に軽度の拭きキズ)
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:あり(後玉)

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への影響は見られませんでした。

まずは前玉群から整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って4枚のレンズを取り出します。
一番絞り羽根側にある4枚目のレンズから整備します。かなりしつこそうなカビがいますのでレンズクリーナーとクロスでアタックします。何度も繰り返し磨き上げた結果、しつこいカビの中心部についてカビ痕が残ってしまいましたがそれ以外は綺麗になりました。
3枚目のレンズにもカビが付着していましたので、レンズクリーナーとクロスで磨き上げ、一部のカビ痕以外は綺麗になりました。
2枚目のレンズは綺麗だったのでクロスで軽く拭き、1枚目のレンズに取りかかります。こちらも一面にカビが付着しています。レンズクリーナーとクロスで磨き上げ、一部カビ痕が残りましたが綺麗にすることができました。
レンズ表面に拭きキズがついています。前玉なので写りへの影響はほぼ無いかと思いますが、念のため実写テストで確認します。
前玉群ユニットのケースと鏡筒を清掃し、レンズを組み込んで前玉群の整備は完了です。
続いて後玉側を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って2枚のレンズを取り出します。
マウント側のレンズです。一面にカビが付着しています。レンズクリーナーとクロスで磨き、かなり綺麗になりましたがレンズ中央部と周辺部に大きめのカビ痕が残ってしまいました。またカビの影響と思わえれるコーティングの劣化も見受けられます。これらの撮影への影響は実写テストで確認します。
絞り羽根側のレンズもレンズクリーナーとクロスで磨きました。
後玉群ユニットのケースと筐体内部を清掃し、レンズを組み込みます。
最後にレンズの外側を清掃して作業完了です。

後玉の大きなカビ痕がどの程度写りに影響するのかが少し心配ですが、このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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