【整備】MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 (Serial No. 2102077)

今回は MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構   :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み(※前玉1枚目にカビ痕、後玉2枚目にカビ痕、薄くもりあり)
  • くもり     :なし
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感がやや重めに感じます絞り羽根はスムーズに動作しています。
レンズの状態を確認。そこそこの量のカビと汚れが見られます。
前玉群から整備します。ゴム治具を使って前玉群レンズユニットを取り出し分解します。レンズは3枚構成です。
1枚目のレンズです。1/3ほどのエリアにカビがあります。表面をレンズクリーナーで磨き、裏面はコーティングへの影響を考慮して中性洗剤で洗浄後、クロスで拭き上げました。細かいカビ痕が残りましたが、撮影への影響は実写テストで確認します。
2枚目のレンズです。わずかな汚れがあるのみでかなり綺麗な状態のため、レンズクリーナーは使わずクロスで磨くのみとしました。取り切れない細かいチリを除いて綺麗になりました。
3枚目のレンズです。わずかにカビと汚れがあります。レンズクリーナーとクロスで磨き、綺麗になりました。
前玉群レンズユニットを清掃し、レンズを組み込みます。
鏡筒内を清掃し、前玉群レンズユニットを組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉側を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って後玉群レンズユニットを取り出し分解します。レンズ2枚構成です。
マウント側のレンズです。カビとくもりがあります。レンズクリーナーとクロスで丹念に磨き、ある程度のくもりは取れましたがカビ痕と薄いくもりが残りました。これらの撮影への影響は実写テストで確認します。
絞り羽根側のレンズです。若干のカビと汚れがあります。レンズクリーナーとクロスで磨いて綺麗になりました。
後玉群レンズユニットを清掃し、レンズを組み込みます。
鏡筒内部を清掃し、後玉群レンズユニットを組み込んで後玉側の整備は終了です。
レンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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