【整備】CANON LENS FD 50mm F1.8 (Serial No. 65865)

今回は CANON LENS FD 50mm F1.8 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構   :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ      :除去済み(軽度のカビ痕あり)
  • くもり     :後玉周辺部にバルサム切れによるものと思われるくもりあり
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :あり(後玉周辺部)
  • コーティング劣化:後玉にカビの影響と思われるコーティング劣化あり

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記カビ痕、くもり、バルサム切れについて実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずは状態チェックから。レンズにカビが見受けられます。
絞り羽根の動作は問題ありません。
それでは整備に取り掛かります。まずは前玉群から。ゴム治具とカニ目レンチで2枚のレンズを取り出します。
1枚目のレンズです。広範囲にカビがあります。レンズクリーナーとクロスで磨き、細かいカビ痕が残りましたが綺麗になりました。
2枚目のレンズは結構きれいな状態です。こちらも同様に磨いておきました。
前玉群ユニットのケースを清掃し、レンズを組み込みます。
鏡筒内を清掃し、前玉群ユニットを組み込んで前玉側の整備は完了です。
続いて後玉群側を整備します。カニ目レンチでレンズを押さえているリングはずし、2枚のレンズを取り出します。
マウント側のレンズです。一面にカビがあります。ガラスクリーナーとクロスで磨き、一部カビ痕が残りましたがだいぶ綺麗になりました。周辺部にバルサム切れによるものと思われる三日月状のくもりがあります(半分程度はレンズ押さえリングで隠れると思います)。また光に透かして見るとカビによるものと思われるコーティングの劣化が見受けられました。これらの写りへの影響は実写テストで確認します。
絞り羽根側のレンズです。こちらにもカビがあります。レンズクリーナーとクロスで磨きました。
鏡筒を清掃し、後玉群のレンズを組み込みます。
最後にレンズの外側を清掃して作業完了です。

どのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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