レンズ整備

【整備】OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 (Serial No. 5762209)

by hama_b1998 / 1件のコメント

今回は OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 を整備しました。

■外観

経年による使用感（スレ、汚れ等）はあるものの、大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、経年を考慮すると比較的綺麗な外観という印象です。

■機構

  • フォーカス調整機構：問題なし
  • 絞り羽根調整機構　：問題なし
  • レンズフィルタ装着：問題なし
  • 自動絞り機構　　　：未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ：除去済み（後玉に軽度のカビ痕あり）
  • くもり　　　　　：なし
  • キズ　　　　　　：なし
  • バルサム切れ　　：なし
  • コーティング劣化：なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはレンズの機構面のチェックをします。フォーカス調整ダイヤルは重さも適度でスムーズに回ります。絞り羽根もスムーズに動作しています。フィルタ装着も問題ありません。
続いてレンズの状態をチェックします。前玉、後玉ともにカビと汚れが付着しています。
まずは前玉側を整備します。ゴム治具を使って化粧リングをはずし、前玉群レンズユニットを固定している3本のネジをはずして前玉群レンズユニットを取り出します。
前玉側のレンズの状態です。裏面にカビの塊と表面に細かい汚れが付着しています。
レンズの両面をレンズクリーナーとクロスで丹念に清掃したところ、周辺部にわずかなカビ痕が残りましたが、綺麗な状態にすることができました。
後玉側のレンズの状態です。大きなカビの塊と細かい汚れが付着しています。
後玉側のレンズを取り外す前に前玉側のレンズを組み込みます。
後玉側のレンズを取り出すためにマウント部を取り外します。次に後玉側レンズを押さえているプラスチックのケースをはずします。ケースは反時計回りに30°ほど回転させてから引き抜きます。レンズは2枚構成です。
マウント側のレンズです。細かいカビと汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで磨き、取り切れない細かいチリを除いて綺麗にすることができました。
マウント側のレンズです。厄介そうなカビの塊が付着しています。レンズクリーナーとクロスを使って時間をかけて繰り返し丹念にレンズを磨いたころ、わずかなカビ痕が残りましたが綺麗な状態にすることが出来ました。カビ痕の撮影への影響は実写テストで確認します。
後玉側のレンズとマウントを組み戻します。
最後にレンズの外側を清掃して整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです！

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  1. ピンバック: 【撮影】OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 (Serial No. 5762209) - オールドレンズ・ヴィレッジ

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