【整備】MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.7 (Serial No. 2345083)

今回は MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.7 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構   :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み(前玉に軽微なカビ痕、後玉にカビ痕あり)
  • くもり     :後玉に薄いくもりあり
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:なし

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根もスムーズに動作しています。
フィルタ装着も問題ありません。
まずは前玉群を整備します。レンズは3枚構成です。ゴム治具を使って前玉群の1枚目・2枚目を取り出します。前玉群ユニットは鏡胴にネジ止めされてるのでネジへの負荷を考慮して3枚目のレンズは鏡胴に組み込まれた状態で整備することにしました。そのため3枚目レンズの裏側を整備できるよう、後玉群ユニットを取り外しました。
1枚目のレンズです。カビと汚れが付着しています。表面をレンズクリーナーで磨き、裏面はコーティングへの影響を考慮し水洗いした後、クロスで拭き上げたところかなり綺麗な状態になりました。
2枚目のレンズです。こちらはわずかな汚れが付着しているのみで綺麗な状態です。念のためレンズクリーナーとクロスで磨いて汚れを落としました。
3枚目のレンズは1・2枚目に比べて多めにカビと汚れが付着しています。少し心配しましたが、レンズクリーナーとクロスで念入りに磨いたところ、わずかなカビ痕を除いて綺麗な状態になりました。
鏡筒内部を清掃し、前玉群レンズを組み込みます。
続いて後玉群を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って後玉群ユニットを分解します。レンズは2枚構成です。
マウント側のレンズです。多くのカビと汚れが付着しています。 レンズ両面をレンズクリーナーで磨いてクロスで念入りに磨いてカビと汚れを落としましたが、カビ痕と薄いくもりが残りました。撮影への影響は実写テストで確認します。
絞り羽根側のレンズです 。こちらは大きめのカビが複数付着しています。レンズ両面をレンズクリーナーとクロスで念入りに清掃したところ、わずかなカビ痕を覗いて綺麗な状態になりました。
後玉群レンズユニットを清掃してレンズを組み込んだ後、鏡筒に組み込みます。
最後にレンズの外側を清掃し、整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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