レンズ整備

【整備】SMC PENTAX-M 28mm F3.5 (Serial No. 6056760)

by hama_b1998 / 1件のコメント

今回は SMC PENTAX-M 28mm F3.5 を整備しました。

■外観

経年による使用感（スレ、汚れ等）が比較的少なく、大きな打ち身・変形・欠損等は見受けられず、綺麗な外観という印象です。

■機構

  • フォーカス調整機構：問題なし
  • 絞り羽根調整機構　：問題なし
  • レンズフィルタ装着：問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構　　　：未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ：除去済み（軽微なカビ痕あり）
  • くもり　　　　　：なし
  • キズ　　　　　　：なし
  • バルサム切れ　　：なし
  • コーティング劣化：カビ痕に伴うコーティングダメージあり

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根もスムーズに動作しています。
レンズの状態を確認。細かいカビや汚れがありますが、それほど悪い状態では無さそうです。
まずは前玉群を整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って前玉群ユニットを取り出し、1枚目のレンズと前玉群ユニットを取り出します。
前玉群ユニット内のレンズの状態確認を兼ねて、先にこちらの整備を行います。若干のカビと汚れがあります。分解前に試しに2枚目レンズの表面と3枚目レンズの裏面だけをレンズクリーナーとクロスで磨いた、若干のカビ痕以外は見事に綺麗になりました 。分解せずに済んだので前玉群ユニットケースに余分な負荷をかけずに済みました。
3枚目レンズの表面にカビ痕によるものと思われるコーティングダメージがありました。撮影への影響は実写テストで確認します。
続いて1枚目のレンズを整備します。レンズの周辺部を中心にカビと汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで磨いて綺麗になりました。
前玉群レンズユニットを清掃し、1枚目のレンズを組み込みます。
鏡筒内部を清掃し、前玉群ユニットを組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉群を整備します。カニ目レンチを使って後玉群ユニットを取り出し分解します。レンズは2枚構成です。
マウント側のレンズです。若干のカビと汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで清掃し、綺麗な状態になりました。
絞り羽根側のレンズです。こちらもカビと汚れが付着しています。レンズクリーナーとクロスで清掃し、カビと汚れを取り除きました。若干のカビ痕が残りましたので、撮影への影響を実写テストで確認します。
後玉群レンズユニットと鏡筒内部を清掃し、後玉を組み込んで後玉側の整備は終了です。
最後に鏡筒内部を清掃し、前玉群レンズユニットを組み込んで整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです！

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  1. ピンバック: 【撮影】SMC PENTAX-M 28mm F3.5 (Serial No. 6056760) - オールドレンズ・ヴィレッジ

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