【整備】SMC PENTAX-M 28mm F2.8 (Serial No. 7595150)

今回は SMC PENTAX-M 28mm F2.8 を整備しました。

■外観

■機構

  • フォーカス調整機構:問題なし
  • 絞り羽根調整機構 :問題なし
  • レンズフィルタ装着:問題なし
    ※XCSOURCE社製ステップアップリングが装着可能であることを確認しています。
  • 自動絞り機構     :未確認
    ※動作検証用のカメラ機材を持ち合わせていないためカメラに装着した連動確認は出来ていません。自動絞り機構を手動で動作させた限りでは正常に動作していると思われます。

■光学系

  • カビ・ちり・汚れ:除去済み
  • くもり     :なし
  • キズ      :なし
  • バルサム切れ  :なし
  • コーティング劣化:前玉3枚目、後玉2枚目にコーティングダメージあり

※「なし」の項目について微細なものの見落としがある可能性がありますが、ご了承ください。
※上記詳細は以下の整備記録をご確認ください。
※上記状況について実写テストを行いました。実写テストにおいては撮影への明確な影響は見られませんでした。

まずはフォーカス調整機構と絞り羽根調整機構の動作チェックから。フォーカスリングはトルク感も適度でスムースに動きます。絞り羽根もスムーズに動作しています。
まずは前玉側から整備します。ゴム治具とカニ目レンチを使って前玉群ユニットを取り出し分解します。レンズは3枚構成です。
1枚目のレンズです。わずかな汚れがあるだけで綺麗な状態です。コーティングへの悪影響を考慮しレンズはクロスで汚れを拭き取るのみとし、ケース部分のみクリーナー液で清掃しました。
2枚目のレンズも1枚目同様、かなり綺麗な状態です。こちらもレンズはクロスで汚れを拭き取るのみとし、ケース部分のみクリーナー液で清掃しました。
3枚目のレンズです。こちらは若干のカビと汚れがあります。レンズクリーナーとクロスで磨いてわずかなカビ痕が残りましたが綺麗になりました。
3枚目のレンズには若干のコーティングのダメージが見受けられました。撮影への影響は実写テストで確認します。
前玉群レンズユニットを組み立て、鏡筒内部を清掃後に組み込んで前玉側の整備は終了です。
続いて後玉側を整備します。こちらは前玉側よりカビが多そうです。
ゴム治具とカニ目レンチを使って後玉側のレンズを取り出します。レンズは3枚構成です。
絞り羽根側のレンズです。かなりのカビと汚れがあります。レンズクリーナーとクロスで磨いたところ、わずかなカビ痕を残してかなり綺麗な状態になりました。
2枚目のレンズです。コーティングにダメージが見受けられますが、レンズ自体は綺麗な状態です。コーティングダメージの撮影への影響は実写テストで確認します。
マウント側のレンズです。かなりの量のカビと汚れがあります。レンズクリーナーとクロスで磨いたところ、ほんのわずかなカビ痕を残して奇跡的とも言える綺麗な状態になりました。
後玉群レンズユニットを組み立て、鏡筒内部を清掃後に組み込んで後玉側の整備は終了です。
鏡筒の外側を清掃して整備完了です。

このレンズがどのような写りをしてくれるのでしょうか。実写が楽しみです!

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